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2013年10月27日 自衛隊観閲式 安倍首相訓示

訓示
太字にしたのは私です。
これから安倍首相が進めていこうとしている方向がしっかりと見えてきます。
今回はいつもとパターンを変えて、随時私の感想を入れ込みました。
皮肉ですが、この訓示を読んだ後で日本国憲法前文を読んで、憲法前文の意味がより深く見えてきた気がします。
 本日の観閲式に臨み、士気旺盛な隊員諸君の勇姿に接することができ、観閲官として大変うれしく思います。この場に立つと、諸君の最高指揮官として、改めて身の引き締まる思いです。
 「誰か、いませんか。」
 「一人でも多く救出したい」との思いが込められた、この自衛隊員の声は、多くの国民の耳に残っています。伊豆大島では、この瞬間にも、自衛隊員が行方不明者の捜索活動にあたっています。
 過去に経験したことのないような豪雨や、台風の被害を受けた現場で、不安が募る人たちにとって、諸君の存在が、いかに頼もしいことか。
 孤立状態となったお年寄りや子供たちの救出活動、堤防の決壊を防止するための土のう作業。危険も顧みず、黙々と任務に精励する諸君の姿は、すべての国民の目に、焼きついています。
 「事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め、もって国民の負託にこたえる」
 この宣誓の言葉にたがうことなく、国民の強い信頼を勝ち得ている諸君を、最高指揮官たる内閣総理大臣として誇りに思います。
 まさに、国民のための自衛隊。
 この原点を、諸君には、それぞれの任務にあたって、決して忘れないでほしい。そう願っています。
 もちろん、大規模災害の脅威だけではありません。北朝鮮による大量破壊兵器や弾道ミサイルの開発。我が国の主権に対する挑発。日本を取り巻く安全保障環境は厳しさを増している。これが「現実」です。
(私の感想)
まず、安倍首相の「現実」認識です。
北朝鮮は名指しですが、「我が国の主権に対する挑発」というのは中国・韓国の事でしょうかね。
逆に中国・韓国からは、今の日本の行動は自分たちの国の主権に対する挑発である、と思われているでしょうねぇ、きっと。
結局、当事者同士は国のメンツもあって、引くに引けず、そこで武力を出してきたって解決するはずなどありません。
軍人が相手の脅威を強調し、自国の軍事力増強を迫るのをおさえ、外交努力を重ねるのが政治家の仕事でしょう。
政治家が軍人みたいな事を言い始めたら、誰にもその暴走を止められなくなってしまいます
 そうした「現実」のもとでも、国民の生命と財産、我が国の領土・領海・領空は、断固として守り抜く。そして、世界の平和と安定に寄与する。それが、諸君に与えられた責務であります。
 だからこそ、申し上げたい。「平素は訓練さえしていればよい」とか、「防衛力は、その存在だけで抑止力となる」といった従来の発想は、この際、完全に捨て去ってもらわねばなりません。
(私の感想)
いやぁ、ヤバいですねぇ。
「使う」ってことですね。これは。
どの国の軍隊もよその国を攻めようとして存在してるわけではなく、建前はその国の防衛のためにあるはずです。
そうすると、核兵器だって「存在だけで抑止力となる」という発想は捨てよ、と言っているのと等しく、
もはやこれは狂った軍人の発言に見えてきます。
少なくとも憲法9条を持つ国の首相の発言としてはあり得ないと思います。
 力による現状変更は許さない、との我が国の確固たる国家意思を示す。そのために、警戒監視や情報収集をはじめとした様々な活動を行っていかなければなりません。
 自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった基本的価値を共有する国々と協力し、戦略的な視点をもって、二国間・多国間の演習や、防衛交流・防衛協力、そして平和協力活動を、進めていくことも必要です。
 あらゆる活動が、我が国の防衛そのものであり、国民と主権を守るためのものである。その高い意識を持って、それぞれの現場で、能動的に任務にあたってもらいたいと思います。
(私の感想)
日本国憲法の3大原則は「基本的人権の尊重」「国民主権」「平和主義」って中学の公民で習います。
安倍首相が基本的価値として挙げているのは「自由、民主主義、基本的人権、法の支配」
「国民主権」と「平和主義」はどこ行っちゃったんだろ?
あぁ、今の憲法のそこが邪魔なんだね、と勘ぐりたくなっちゃいます。

そして、価値観が違う国は敵である。それに対するのは軍事力である。っと言っているように見えます。
そうすると、紛争を解決する手段としては戦争しか無いことになってしまいます。
価値観が違う国であっても、根気強く、粘り強く話し合うのが政治家でしょう。
政治家がそれを最初から放棄してはいけないと思います。
 私も、諸君が直面する厳しい「現実」から、目を背けることはありません。諸君の先頭に立って、「現実」を直視した、安全保障政策の立て直しを進めてまいります。
 「世界の平和も、また我が国の平和も、座して得られるものではなく、平和を希求する各国民の不断の努力によって実現される」
 自衛隊の創設に尽力した、木村 篤太郎 初代・防衛庁長官は、昭和29年7月1日、まさに自衛隊が創設されたその日に、こう訓示しました。
 平和は、他人の力によってもたらされるものではない。私たち自身の力で実現する他ありません。
 そして、その努力に、「安住の地」などないのです。
 戦後68年間にわたる、平和国家としての日本の歩みに、私たちは胸を張っていいと思います。しかし、そのことは、将来にわたる平和を保障してくれる訳ではありません。
 激変する国際情勢を的確に見定め、サイバー・宇宙・海洋といった新たな分野での変革を見据えることが必要です。その中で、私たち自身の問題として、最善の安全保障政策を、絶えず追求していかねばならない。
 その司令塔が、「国家安全保障会議」です。戦略的かつ体系的に取り組むための見取り図が、「国家安全保障戦略」です。厳しい「現実」をふまえれば、これ以上、立ち止まっている余裕はありません。
 年末までに、防衛大綱を見直します。もちろん、過去の延長線上の見直しではありません。将来にわたり、自衛隊が求められる役割を十分に発揮できるよう、明確な問題意識と確固たる意志のもと、必要な防衛態勢をしっかり強化してまいります。
 併せて、集団的自衛権や集団安全保障に関する事項も含めて、安全保障の法的基盤の検討を進めます。

 すべては、時代の変化を捉え、これからも「国民のための自衛隊」であり続けるための改革です。私は、諸君と心を一つにして、国民の生命と財産、そして我が国の領土・領海・領空を、断固として守り抜く決意であります。
 木村長官の言葉は、さらに、こう続きます。世界の平和も、また我が国の平和も、「平和を侵さんとするものに対する共同の防衛によってこそ、はじめて維持されてゆくものである。」
 「平和を侵さんとするもの」がいれば、国際的な「鎖」によって取り囲むほかない。半世紀を経た今もなお、日本の進むべき道を指し示す言葉であると思います。
(私の感想)
日本版NSC、秘密保護法案、防衛大綱、集団的自衛権、そしてその先の憲法改正まで、
全て最初に出てきた「現実」認識を元にこれからは軍事力を中心として考えますよ、という宣言ですね。
外交努力で話し合いを重ねます、という発想は全く見られません。
 先般の東アジアサミットでは、この地域の平和と安定、そして、海洋の安全保障、航行の自由を確保していくため、多くの国々が、連携の必要性を唱えました。
 これは、我が国の平和にも直結する、重要な課題であります。
 各国からは、この地域の平和と安定を支える「鎖」の中で、日本の積極的な貢献に対する大きな期待も寄せられました。
 さらに、今この瞬間も、ソマリア沖・アデン湾で、ジブチで、そして南スーダンで、過酷な環境をものともせず、「我が国の顔」として立派に任務を遂行する自衛隊の諸君がいます。高い能力と規律正しさで、国内外からも高い評価を得ている彼らは、日本の誇りです。
 相互依存を深める世界において、もはや我が国のみでは、自らの平和を守ることはできない。こうした時代にあって、世界の平和と安定の確保は、私たち自身の問題なのです。
 「鎖」の強さは、一つひとつの「鎖の輪」の強さによって決まります。国際協調という名の「鎖」の中で、日本が、弱い「輪」であってはならない。
 日本は、世界の平和と安定のため、これまで以上に積極的に貢献していかねばなりません。私は、「積極的平和主義」こそが、我が国の21世紀の看板であると考えます。
 日米同盟が、その「鎖」の中心であるべきは、言うまでもありません。
 先日、初めて、日米の外務・防衛4閣僚が東京に集まり、歴史的な「2+2」会合が行われました。積極的平和主義の旗のもと、より強固な日米同盟を構築してまいります。
(私の感想)
この人にとっての「強い」というのは軍事的に「強い」という意味しかありません。
そしてそれは、相手がある限り上限無く、より強く、より強く・・という競争が続きます。

相手国の国民だって、家族・恋人・友人などのいる人間です。
アホな指導者のせいで戦争になり、真っ先に殺されるのはその国民です。
(アホな指導者を支持するのも国民だったりしますが。。)
ここで日本国憲法前文を読んでみます。
「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」
すなわち、戦争という手段は絶対にダメなんです。
軍事で強くたって何の足しにもなりません。
軍事以外のあらゆる手段を使って、平和と安定を維持するのが「積極的平和主義」なんじゃないんでしょうか。
 宮城の松島基地、沖縄の那覇基地、宮古島分屯基地、そして、硫黄島、アフリカのジブチ、さらには、今日、この朝霞駐屯地。私は、総理就任以来、様々な「現場」に足を運び、活躍する自衛隊員の頼もしい雄姿を、目の当たりにしてきました。
 その一人ひとりに、諸君の健康と安全を祈る、ご家族がいます。今日、この場所にも、たくさんお集まりのことでありましょう。そのご家族の支えがあってこそ、諸君が、立派に任務を果たすことができる。そう思います。
 ご家族の皆さん。大切な伴侶やお子様、ご家族を「現場」に送り出されていることに、最高指揮官として、感謝の念で一杯です。彼らが、しっかりと任務を遂行できるよう、万全を期すことを改めてお約束いたします。
 さらに、常日頃から自衛隊に御理解と御協力をいただいている御来賓の方々をはじめとする、関係者の皆様に対しても、この場を借りて、感謝を申し上げたいと思います。
 「国民のための自衛隊」。
 諸君の後ろには、諸君を信頼し、諸君を頼りにする、日本国民がいます。
 私と日本国民は、常に、諸君をはじめ全国25万人の自衛隊と共にある。その誇りと自信を胸に、それぞれの持ち場において、自衛隊の果たすべき役割を全うしてください。
 諸君においては、常に自らの職責の重要性に思いを致し、日本と世界の平和と安定のために、益々精励されることを切に望み、私の訓示といたします。

出典:首相官邸HP(http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2013/1027kunji.html)

(私の感想)
憲法を守らなければならないと定められている首相が、ここまで憲法を無視した発言をしたらダメでしょう。
さらに日本国憲法前文から
「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、
平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」
のを忘れないでいただきたいです。

日本国憲法前文へのリンク

新規作成:2013/10/31
最終更新:2013/10/31